薬局のドライブスルー▼撮影=03/09/05 アメリカ人は無精者だ。とにかく、何でも楽にしようと考える。テレビで宣伝されている家庭用品も、良くこんなものを考え付くなぁ、と思うものばかりだ。
 便利さ(手抜き?)に対するアメリカ人の執念はすごいが、特にすごいと思うのは、ドライブスルーの充実ぶりだ。
 既に、「029 がんばれ! 吉野屋」で紹介したように、吉野家にもドライブスルーがある。だがこれは、ファストフードチェーン店だから、日本のマクドナルドにあるものの延長線上で理解できる。
 しかし、写真上を見ていただきたい。
 これは、薬局のドライブスルーなのである。
 日本ではちょっと理解できないが、ここでは何でも可能である。処方箋を窓口で渡すと、薬剤師が調薬して、渡してくれる。もちろん支払いもそこで行うのだ。確かに、車の乗り降りが億劫なお年寄りにはいいかもしれない。
ATMのドライブスルー 写真下はもっと驚きである。ATMのドライブスルーなのだ。日本と同じようなATMの機械(ただし、下ろせるのは$20.00紙幣のみ。これはどの機械も同じ)を、車に乗ったまま操作できる。アメリカでは通常、ATMは店舗の外にあるので、治安の悪い場所や夜間(24時間手数料なし)の現金引き出しは、ちょっと気をつけないといけないが、これなら車に乗ったままなので安心だ。そういう利点もある。
 薬局も銀行も、ドライブスルーは24時間サービスである。ファストフードの場合には、店舗が夜10時頃に閉まっていても、ドライブスルーはOKという場所もある。これも犯罪対策だ。
 因みに写真下の銀行は、東京三菱銀行系列の、ユニオン・バンク・カリフォルニアの店舗である。この銀行、非常にサービスが悪い。まず、他の銀行はだいたい営業時間は18時まで(土曜14時まで)だが、この銀行は16時までの店舗さえある。しかも、ドル→ドルの両替を頼んだところ、口座がないとできないといわれた。米国の銀行では、そんなことを言うところはない。
 日本とアメリカを比べて、日本のほうがサービスが良いというのは、単なる神話だということが、こういうところでもわかる。