ハリウッドの一等地▼撮影=07/28/06 LAに1路線しかない地下鉄=メトロ・レッドライン。そのハリウッド=ハイランド駅のすぐ上にあるのが、アカデミー賞で有名な、コダックシアターだ。劇場だけではなくショッピングモールになっているのだが、駅と隣接して商業施設があるというのは、ここでは珍しいことなのだ。だから、駅の周りは治安が悪いと相場が決まっている。
 さて、ハリウッド通りとハイランド通りの交差点は、言わばハリウッドのど真ん中。そこを中心に土産物屋や飲食店が沢山かたまっている。交差点から西に行けば、かの有名なチャイニーズシアター。そして東に行けば、そう、こちらもかの有名な「ファミマ」がある。
 この日はオープンの取材に行ったのだが、まだ認知度が低いのか、客足はイマイチ。しかし、ここだけの話だが、日本人が多く住む地域のファミマでも、混んでいるのを見たことはない。にもかからず、こんなとんでもない一等地に出店したのは、採算というよりも、認知度を高めるためなのだろうか。
 日本式コンビニが果たしてどれくらい受け入れられるかは???である。ファストフードも近くにはあるが、日本人観光客にとっては、おにぎりや肉まんなど、日本式ファストフードを頬張れるのは、一寸嬉しいかもしれない。好意的に考えれば、だ。肉まんなど、日本と同じように店員が袋に入れてくれる(日本と違って、店員が明るい感じなのは○)のだが、やはりハリウッドに肉まんは一寸違和感。ビアードパパのシュークリームでさえ、「何でやねん」と思う。折角アメリカに来ているのに、日本人が買うなよぉ、と、小生などは思ってしまう。
 LAでセブン・イレブンや、am-pmなどのコンビニは結構目にするのだが、日本のように「歩く社会」ではないので、日本のような繁盛の仕方は見たことがない。どちらかというと、ガソリンスタンドに行ったついでに、併設のコンビニで、眠気覚ましのコーヒーとか、車内で食べるためのスナックを買う、という感じで利用することが多い。小生も、高速での休憩以外でコンビニを使うことは滅多にない。何故なら、歩いていける範囲にスーパーがあるならば、わざわざ値段が高くて品数が少ないコンビニへ行く必要はないからだ。
カメラを向けるといちびる明るーい店員さん こちらのコンビニも、独自商品(格安のハンバーガーやホットドッグなど)や、スーパー程度の値段でビールやコーラを「安売り」していることもあるが、殆どのスーパーが深夜までやっているし、そもそもアメリカでは、どんな街であっても、深夜に徒歩で移動するのは自殺行為に近い。
 ファミマはその後も出店を続け、拡張しているようだが、本当に大丈夫なんだろうか。まぁ、プロがマーケティング調査をした上で出店しているんだろうから、採算はあるんだろうけど、他人事ながら、一寸心配。