アメリカのタバコ屋といえばインディアン▼撮影=05/01/07 このままミシシッピ川へ…と思ったのだが、バーボン・ストリートからふらふらと迷い込んだのが、Cigar Factory New Orleansという名の、「造り酒屋」ならぬ、「造りタバコ屋」だった。彼らのスローガンは、"Smoking is not a crime."。しかりである。 
 アメリカは禁煙の国、ではあるが、完全にそうなのではない。喫煙者を徹底的に差別している、ニューヨーク、カリフォルニアが日本人に馴染み深いので、そういう印象が強いのだと思う。確かに、喫煙者は犯罪者扱いなのだが、ラスベガスやニューオーリンズでは話は別だ。街中で堂々の歩きタバコ。一部レストランの喫煙席。そして、カジノでは言わずもがなである。
 普段は吸わない(酒が入るともらいタバコをする)小生も、何かめでたいことがあったとき、或いは大仕事が終わったときには葉巻をくゆらすことがある。ちょうど仕事も終わったことだし、このタバコ屋に入ってみることに。
 店に入ると、インディアンの木彫りの人形。これは、アメリカのタバコ屋のシンボルである。喫煙具や葉巻用品なども売っているような店には、このキッチュなインディアンを置いてあることが多い。
 葉巻を巻く、というシーンは、テレビや映画ではよく見たが、実物を見るのは初めてだ。当たり前の話だが、本当にタバコの葉を束ねて巻いている。葉が意外としっとりしていると思ったが、そうでないと巻けないだろう。しかし、湿りすぎていても、今度は火がつかないだろうし、そのあたりが難しいのかもしれない。
手巻きの葉巻黙々と葉巻を巻くおじさん 手ごろな値段のものを購入し、その場でくゆらす。
 普段吸っていないので、葉巻の煙は、ずしんずしんと響くように脳内血管を駆け巡る。心地よい倦怠感。
 葉巻の特徴は、煙の嫌な臭いが紙巻タバコよりも少ないということだ。実際、タバコを常時吸っていた時も、自分のタバコは仕方がないが、他人のタバコの煙は嫌いだった。特に駅の喫煙所。しかし葉巻、ただし良い葉巻の話だが、は、許せる。
 そしてタバコは葉が悪いのではなく、紙が身体に悪いのだとはよく言われることだ。タバコを吸わずに葉巻を吸う人の言い訳なのかもしれないが、ここで吸っていると、確かにそんな気がしてくる。とはいえ、高い葉巻をいつもくゆらせる余裕はないし、カミさんに家が汚れると怒られるのは必至だ。
 う〜っ。適度に頭がくらくらしてきた。
 あとはコーヒーがあったら言うことないのだが…。そう思いつつ再び通りへ。今度こそミシシッピ川に辿り着けるか? 欲望の街の夜はまだ続く。