おばーのしごと▼撮影=詳細非公開(2007年) 沖縄のある街にある、とある商店街。道端にたたずんている二人のオバー。何かを売っている様子もない。しかし彼女たちは、何十年も、いつもここに座っているという。
 彼女たちがナニモノか知っていると思しき二人のガイジン女性が近づいた。小声のやり取りが2、3回。
 すると徐に、ガイジンのひとりが数百ドルをオバーに手渡した。
 白昼堂々の麻薬密売か?
 いやそれにしても大胆すぎるではないか?
 商品は何なのか?
 オバーは財布にドル札を入れると、今度は日本円をガイジンに手渡したではないか!
 何と、オバーたちは闇の両替屋だったのだ!
 今回、初の隠し撮りに成功。2007年の日本で、闇両替の世界がある! 流石は沖縄だ!(何が流石だか)
 本物を見るのは、1986年だったと思うが、北京で見て以来ではないだろうか? そのころ中国は、まだ人民幣と外貨兌換券の区別があって、目ざとい人は、外貨商店(普通の商店にはない、輸入品や、まともな商品が並んでいた)で物を買うことができる後者を欲しがって、1:1.3くらいのレートで観光客に声をかけていた。
 さて、沖縄の大胆なオバー。話を聞いてみると、営業時間はちゃんと決まっているらしい。レートは銀行よりもやや良いレート。オバーの秘密の仕事を知っている人だけが近づき、そそくさと仕事だけを済ませる。
 オバーたちにそんなことをしてメリットがあるのか? 沖縄ならある。いや、米軍基地の周辺ならある。
 これは想像だが、米軍基地で働いている人や米兵と結婚している人と、たぶん何らかのコネクションがあるのだろう。オバーたちはその人たちに米ドルを托し、基地内の商店やPXでモノに換え、それをまた闇で売りさばく。そうすれば、両替で多少損をしても元は充分取れる…。また、米軍基地内の銀行では、市中銀行よりも良いレートで両替できる。そこで儲けることも可能だ。
 実際、米軍基地の存在は、沖縄の闇市場とつながっているのは周知の話だが、こういう話を抜きにして、沖縄県民は基地に反対している、何ていうのは、歯が浮く話なのだ。勿論、軍用地の権利をもっている人は、米軍基地のお陰で遊んで暮らせる。あの、「象の檻」と呼ばれる米軍通信施設に権利を持つ知花某などは、自分は反基地、反米運動の旗印を挙げ、沖縄を訪れる修学旅行生にアジっているとかいうが、カミさんが権利を持つ軍用地からの収入は、手放すつもりがないというダブルスタンダード=典型的なド左翼なのだった。そして高島某琉球大教授を筆頭に、結局お為ごかしに沖縄を食い物にしているのが、内地から来ている左翼どもだ。
 まぁ、自民党を筆頭に、保守系の政治家が、沖縄をほったらかしにしていたツケが回ってきたんだとも思うけどね。
 沖縄には米軍基地などないほうが良い。小生だって、日本の自衛隊さえしっかりしてりゃ、そのほうが良いと思う。多くの沖縄県民だって、素朴にはそう思っているとは思う。しかし、現実を考えれば、米軍基地返還後の青写真も何もない状態で、基地だけがなくなることに、まともな神経の人なら賛成はしないと思う。勿論商売ができがなくなるこのオバーたちだって…。
 因みに、沖縄にある米軍基地は、全体の27%。75%というのは左翼の大ボラですので、念の為。