▼撮影=04/22/08(1,2枚目)、05/06/08(3枚目) アメリカに来た次の年から、年に2回だけベースボールカードを買うことにしている。
 大人だからそれ以上買うこともできるが、キリがないので歯止めをかけている。
 「あたり」もあるが、値打ちが出そうなものはそうそう出ない。直筆サインの入っていたものが、過去に1枚(ギャレット・アンダーソン=エンジェルス)だけ。あとは、アスレチックス時代のルーキーカードにサインをもらったアンドレ・イーシアー(ドジャース)と、ドジャース時代のカードにサインをもらったデイヴ・ロバーツ(ジャイアンツ)くらいのものだ。
 封を開けるときの期待感は、あの駄菓子屋で買ったアテモンのカードや仮面ライダースナックのおまけを思い出す。
 しかし、今年はがっかりだった。
 「あたり」が入っていることなど、期待してはいないたのだが(ちょっとだけしていたが)、監督のカードがやたら入っている。おまけに、大統領選挙の年なので、予備選の候補者のカードまで入っている。しかも惨敗のルドルフ・ジュリアーニ。過去にケネディーが始球式をしているカードが入っていて、それはちょっと気に入っているのだが…。
 実は去年はもっとひどかった。
 各チームの被り物のマスコットが何枚もあり、怒りを通り越してあきれてしまった。その様子を見て、妻はもっとあきれていた。
遠くから見ると変質者か宇宙人 言うまでもなくマスコットは、子供に愛着心を持たせるために「雇用」されている。野球チームに限らず、有名なところでは、マクドナルドのラーノルド(正しい発音による)とか、先ごろ失業が決まった食いだおれ太郎とか、KFCのカーネル・サンダースとか、面白いか、さもなくば、(広義の)かわいいと思える印象が必要なのだ。
 嗚呼、長い前置き。
 こないだある街で、こんなマスコットを見つけてしまった。
 1枚目。矢印に注目してもらいたい。緑色の異様なマスコット。遠くから見て、宇宙人かと思った。
これはマスコットとして不適格ではないか 2枚目。近寄ってみると、これが「ミスター・ピクルス」なるホットドッグ屋のマスコットだということが判明したのだ。
 擬人化されたキュウリの酢漬け…。
 Condimentとしてのピクルスは大好きだ。ホットドッグには、仮にその店がザワー・クラウトを置いていても、一緒に挟んでしまう。しかし、だからといって擬人化してはいけない。
 ピクルスの擬人化という発想もどうかと思うが、店主に似せたのか、髭面の様相は余りにもリアルで気色悪い。変質者の表情だ。子供が近寄らないまじないなのかとさえ思ってしまう。
被り物はまだマシだが… 2週間後、再び通ってみると、今度は被り物がいた。勿論、この「ミスター・ピクルス」のものである。
 やめてくれぇ。
 顔は少しマシになっていたが、もはやピクルスの姿ですらなくなっている。
 何という逆効果。
 この店は長くないと思い、店主の更正を願い、写真だけ撮って立ち去った。踊るピクルスに構っているほど暇ではない。
 ところがである。隣町のモールに、この店の2号店を見つけたのは、それから間もなくのことだった。繁盛しているのか?
 アメリカ人の感覚はわからん。